紫外線による眼病

紫外線による眼病

人の眼は、結膜、角膜などの眼球表面と、眼球内部の組織からできています。波長が280ナ
ノメートルを越える光が眼内へ侵入します。80%以上は角膜で吸収、角膜を通過した紫外線
のほとんどが水晶体で吸収されます。残りの1~2%は、眼の奥の網膜まで到達してしまいま
す。紫外線による眼病は、「雪目」と呼ばれる角膜炎や失明の第一原因である白内障、翼状
片などがあげられます。

紫外線による病気

紫外線角膜炎

紫外線に強く曝露した時に見られる急性の角膜の炎症で、曝露後30分から24時間たっ
て角膜の多発性上皮ぴらんを生じます。異物感、眼病、流涙、結膜充血がみられます。
(南山堂医学大辞典第18版)
雪面など特に反射の強い場所で起きる"雪目(ゆきめ)"が有名です。症状は数時間で
現れ、大部分は24~48時間で自然治癒します。

翼状片

眼球結膜(白目)が翼状に角膜(黒目)に
侵入する線維性の増殖組織で、通常は鼻側
に好発します。
異物感、充血、乱視を生じ、瞳孔領近くま
で伸展すると視力障害をきたしますが、進
行は早くありません。戸外で活動する者に
多発し、紫外線曝露を含めた外的刺激がそ
の発症に関係すると考えられています。紫
外線曝露量の多い人ほど翼状片に罹る割合
が高いことが明らかになっています。

翼状片イメージ

白内障

白内障は眼科疾患の中で最も多い病気のひ
とつで、加齢によるものが大部分を占めて
います。水晶体本来の加齢変化の上に複数
の原因(危険因子)が加わって、水晶体が
混濁して(にごって)物が見えにくくなっ
てきます。
白内障は進行するとやがて失明に至り、手
術以外では視力は元に戻りません。
そのため、手術を受ける機会の少ない途上
国を中心に失明者は増加しており、白内障
は全世界でみても失明の第一原因となって
います。

白内障イメージ

黄斑変性症

欧米ですでに失明原因の1位を占め、日本でも急速に増えてきた疾患です。
英国では400,000人がこの病気にかかっており、このまま増え続ければ、15年以内に
100万人の人が視力を失う恐れがあります。この病気は網膜に異常な老化が起こり、
黄班部が変性して、視界の中心部が歪んで見えたり、中心が見えなくなったりなどの症
状が出ます。この病気の恐ろしい点は抜本的な治療が見つかっていない事です。症状な
しに時間をかけて進行する特徴があり、発病すると2、3週間で突然視力を失う事もご
く普通です。

黄斑変性症イメージ

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